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土地の風土を受け入れ
自然を味方につけて
生姜を育てる
私たちは、生産性を失いつつある田畑を甦らせる手段として、農薬や化学肥料に頼らない方法で生姜を栽培しています。農薬を使わずに生姜を育てることは大変難しく、まだまだ未完成な分野ですが、時代の潮流から取り残された田畑が、新たな命と暮らしの礎となり、この緑豊かな美しい国で1000年先まで暮らせるよう、大地に生きる大小様々な生き物と共に農(みのり)ある暮らしと持続可能な産業の創造に取り組んでいます。
日本は、国土7割の山を有し、海に囲まれた食の豊かな国です。また、世界で稀に見る微生物大国でもあり、植物が育つ肥沃な土壌を有する国でもあります。生姜は温暖で肥沃な土壌を好み、インド、アフリカ、アジア各地で栽培されており、日本は生姜生産国44カ国中12位で、中でも高知県は温暖で湿度が高く生姜栽培に適した風土であることから国内で最も生産量の多い県となっています。
しかし、近年の化学肥料や農薬を用いた栽培によって土中微生物が激減し、作物が育たない田畑が増えています。また、少子高齢化や農業資材やエネルギーの多くを輸入に頼る現在は、農業を続ける事が難しく耕作が途絶える田畑も増え続けています。
私たちは、日本人が捨て去ろうとしている豊かな大地に再びコミットし、次世代につながる産業に育てる事をミッションとして、未来の農村を創るという大きな夢を描きながら、日々地道に目の前の課題に取り組んでいます。
私たちが大切にしていること
・土地の風土を受け入れる
私たちは、季節に対応する生命力を信じています。植物本来の生命力と自然の摂理を理解して、手助けをすることで、その土地の気候風土に沿って生姜を育てます。
・自然を味方につける
生姜は自然の猛威に対して、時に自己の一部を犠牲にして次につながる命を護ります。私たちは可能な限り自然が生姜の味方となるよう、生姜の成長をサポートします。
・命の種(生姜)を育てる
生姜はそれ自体が種になります。秋に収穫した「新生姜」は、「囲い生姜」から「種生姜」になり、新たな命を育んで「親生姜」となって一生を終えます。私たちは命の種となる生姜を育てます。
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