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自然栽培について多くの方が「謎な農法」と思っているのではないでしょうか。または放ったらかしで何もしないとか、農業自体が不自然なのに自然栽培とかありえないなどなど、自然農法は一部の変な人が行う農法で、農業においては自然栽培など絵に描いた餅程度に思っている方が多いのではないでしょうか。ここでは自然栽培とはどのような農法のなのかについて、以下から説明を試みたいと思います。

 

「当該ほ場において生産された農産物の残さに由来する堆肥の施用又は当該 ほ場若しくはその周辺に生息し、若しくは生育する生物の機能を活用した方法のみによって土壌の性質に由来する農地の生産力の維持増進を図ること」

 

上記文章は有機農作物の日本農林規格に明記されいている内容です。その上で、

 

「ただし、当該ほ場又はその周辺に生息し、又は生育する生物の機能を 活用した方法のみによっては土壌の性質に由来する農地の生産力の維持増 進を図ることができない場合にあっては、別表1の肥料及び土壌改良資材 (製造工程において化学的に合成された物質が添加されていないもの及び その原材料の生産段階において組換えDNA技術が用いられていないもの に限る。以下同じ に限り使用すること又は当該ほ場若しくはその周辺以 外から生物(組換えDNA技術が用いられていないものに限る を導入す ることができる。」

 

とあります。

 

現在、有機栽培の多くは、有機JAS法で認められている範囲の肥料と農薬を使って栽培されており、肥料には、抗生物質や輸入飼料で育った家畜の糞も含まれています。このような中で、化学物質過敏症の方や、自然環境や家畜生産環境への意識が高い消費者のニーズの高まりを受けて、本来の有機農法技術を獲得しようとする生産者が、現行の有機農作物との違いを表す言葉として、また、有機JAS 認証を得ていない有機栽培作物の名称として、「自然栽培」が名乗られるようになりました。

自然栽培は、ヨーロッパのビオディナミという農法に限りなく近い農法で、宇宙と地球と自然物のバイオリズムに沿って、作物の成長を助け育てる栽培方法です。まさに有機栽培の原点が自然栽培なのです。

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