SORANOSITAでは自然栽培で農作物を育てています。

地球上に生息する植物のほとんどが自生しています。人が肥料を与えずとも自ら養分を吸収して生きています。なぜこのようなことができるのかと言えば、共生する仲間がいるからに他ありません。土の養分を根が吸収するには、微生物の働きが不可欠です。また、根に生息する菌と利害関係で成り立つ植物もいます。多様な生き物の役割が 生かされているからこそ、自らがその能力を発揮して生きることができるのです。

 

自然栽培とは土に棲む微生物や菌を大切にする農法です。

これらの生き物たちが活性化した土では、香り高く美味しい作物が育ちます。人は、その土地の気候風土の合う作物を選定し、適期に植え付けをして、適期に除草をし、作物が成熟した頃に収穫をしてあげるだけです。そして、作物を育ててくれた土中の生き物の生態を理解し育むことを自然循環から学び、畑で再現する労を惜しまないことです。

 

[土つくりについて]

生姜

SORANOSITAでは、輪作栽培を行なっています。一度作付けした圃場は最低3年間は生姜を栽培しません。その間に土つくりを行います。未だ試行錯誤を繰り返している最中です。東南に位置する谷間の圃場は山の養分が地下水と共に運ばれてくる為、比較的自然供給が豊かです。

 

圃場によって内容は異なりますが、基本的には3年間の休耕期間に、畝を壊さずに畝上にエンバク、麦、稲、大豆などの輪作や集落の山道の腐葉土を畑に施すことで、微生物の活性化を図ります。2021年度の土つくりからは、休耕期間も耕起せずに土つくりを行い、2024年度の作付け時には不耕起での作付けを目指しています。新たに借りる圃場については、地形や硬盤の深さなどを考慮した土つくりを行いますが、動物堆肥や肥料を使用することはありません。

 

●柚子

SORANOSITAの柚子は山の斜面にあります。周辺を山に囲まれた本圃場では、肥料を施さずとも、適期に剪定をし、適期に草刈りをしてあげれば毎年相応の柚子を収穫することができます。勿論、肥料を施肥した圃場ほどの量を収穫することはできませんが、その分内容の濃い豊かな実りを得ることができます。

 

●レモン

2018年に苗木を定植してから3回植物堆肥を施肥(国産日遺伝子組み換え圧縮絞り油粕・自家製稲藁堆肥)しています。

 

 

[農業資材の活用について]

自然栽培で最も苦労することは除草です。薬品を使わずに除草する為、相当な時間を除草作業に費やし、かなりの重労働となります。これを軽減する為に一般栽培では除草剤や土壌燻蒸を行います。有機栽培では黒マルチを利用する農家が多くいます。黒マルチはポリエチレンフィルムが使われている為、有機JAS法では、使用後必ず全回収をすることが規約されていますが、現状全回収されていない事例が多くあります。また、使用後の黒マルチについては産業廃棄物として高温焼却されますが、これについては冷却時にダイオキシンが発生することがわかっています。また、微量汚染物質への懸念もあります。

 

SORANOSITAでは、2020年度までずっと手除草のみで作業を行なっていましたが、近年の猛暑もあり、このまま手除草のみで行うことの限界を感じ2021年度は初めて初期雑草抑制を目的として黒マルチを使用しました。黒マルチ使用にあたっては、生分解性の黒マルチ使用も検討しましたが、現状、100パーセント植物由来の生分解性黒マルチは存在しない為、2021年度は使用を見送りました。しかし、生分解性資材は今後の進展に期待するところですので、2020年度以降の課題として学びを深めてまいります。

 

竹活用への取り組みについて

(竹チップを活用した栽培への取り組み)