新生姜と囲い生姜と親生姜??何がどう違うの?

生姜には、通年売られている生姜以外にも、限られた時期だけ市場に並ぶ新生姜や親生姜と呼ばれる生姜があります。

みなさんがよく耳にするひね生姜(古根生姜)は、私たち生姜の生産者は「囲い生姜」と呼んでいます。

これらの生姜の違いについてお話しさせて頂きます。

新生姜

新生姜とは、畑から掘り出したばかりの生姜を言います。一般市場に春に並ぶ新生姜はハウス栽培の新生姜で、露地栽培の新生姜は、9月以降に売られます。

特徴

水分が多く囲い生姜に比べて辛味が少ない。表面の色が白く、繊維も少ないので、漬物やサラダなど、生で食べることが多い生姜。日持ちしないので、購入後は早めに使い切ることをお勧めします。

保存方法

基本的に日持ちしない新生姜は、酢漬けや醤油漬けなどの保存食にして使うことがお勧めです。
生で保存している間は、少し湿らせたキッチンペーパーや新聞紙に包み、ビニールにいれて風通りの良い日陰に置いておきます。1週間程度を目処に使い切るのが良いでしょう。

囲い生姜

収穫したから二ヶ月以上経った生姜を囲い生姜と言います。市場で一年中売られている生姜です。新生姜を15度の専用庫で二ヶ月以上保存すると、新生姜の白い肌が飴色に変わります。

特徴

新生姜に比べて水分が少なく辛味が強い。保存期間を経て熟成しているので、風味に深みが増しています。生姜焼き、豚汁や野菜や肉を使った炒め物など、あらゆる料理に利用できます。

保存方法

寒さと乾燥に弱い生姜ですが、囲い生姜は一般家庭でも一月から二月、うまく保存するとそれ以上保つことができます。新聞紙に土つきのままの生姜を包み、ビニール袋に入れて、風通しの良い日陰で保存します。下処理をして冷凍保存すると長く便利に使えます。

親生姜

一度種として使った生姜を親生姜と言います。比較的日持ちしない為、冬の間の限られた時期にしか流通しません。

特徴

漢方薬で使われることの多く囲い生姜に比べて辛味が強い傾向にあります。

日持ちしない為、冬の極限られた時期のみ一部で流通します。水分が少なく辛味が強い為、乾生姜や生姜のシロップ作りに使われます。

保存方法

基本的に日持ちしませんので、すぐに使い切ることをお勧めします。乾燥させたり、シロップを作るなどして保存食品にするか、下処理をして冷凍保存がいいでしょう。